各部の説明
ACTIVE / BYPASSスイッチ

アクティブとバイパスを切り替えるメインスイッチです。

スイッチは短く踏むとACTIVE / BYPASS がトグルで切り替わり(オルタネイト・スイッチング)、

長く踏むと、踏んでいる間はACTIVE、離すとBYPASSと切り替わります。(モーメンタリ・スイッチング)

フレーズの一部分にエフェクトを掛けるなど頻繁にスイッチングする際も、少ない回数で直感的にコントロールできます。

SEQUENCE FX スイッチ

割り当てされたシーケンスエフェクトのON/OFFを切り替えます。

TAP TEMPO スイッチ

曲のテンポに合わせてフットスイッチを4分音符で複数回タップすると瞬時にBPMを変更します。

KNOBS

PUSH - ページの切り替え

ROTATE - パラメータの変更

TOUCH KEY

タッチによる演奏・入力ができます。

TACTS
PATCH/BANK:
PATCH・BANKの変更やプリセットの保存に使用します。
RANDOM:
ランダム進行のON/OFF
CLOCK:
クロックソースの切替え
ENVELOPE:
エンベロープの変更

入力電源について

DC 9V(センターマイナス)で

電流容量に余裕のある(200mA以上)アダプターを使用してください。

また、不安定なアダプターは正常に動作しない場合があります。

ノブの操作方法

ノブを押すごとに設定項目のページが切り替わります。
(SEQUENCEノブのみ選択ボタンとして動作します)
ノブを回転させると表示されている項目のパラメータを変更します。

VOLUME ノブ

(MASTER/DRY/WET/OPT)

MASTER VOLUME

ノブを回転するとマスターボリュームを調整できます。

DRY VOLUME

原音のボリュームが調整できます。

WET VOLUME

エフェクト音のボリュームが調整できます。

OPTION VOLUME

モードによって異なるボリュームが表示されます。

Normal: Filter Organ: 5th Mix

Hold: Root Mix Square: Root Mix

Sine: Oct Mix

MODE/SCALE/SFX ノブ

MODE

8つのモードから選択できます。

Normal

ピッチシフターをベースとしたモード

フィルターをかけることができます

Sine

モノフォニックの入力信号をサイン波に変換し、

ソフトな音色をピッチシフトできるモードです

Organ

ピッチシフターにさらに5度の和音をミックスできるモードです

Sine Hold

オンにした時に鳴っている音をホールドした後サイン波に変換し、ソフトな音色をピッチシフトできるモードです(モノフォニック)

Hold

オンにした時に鳴っている音を一時的にホールドし、ピッチシフトできるモードです

Glitch

入力信号を短い時間でサンプリングし、再生速度や再生方向の異なる出力をシーケンスするモードです

Square

入力信号をスクエア波に変換し、レトロゲームやファズのような音をピッチシフトできるモードです

Toy Box

8つのミニエフェクトをシーケンサで切り替えられるモードです

SCALE

27種類のスケール、3つのユーザ編集可能なスケールから選択できます。

※ Glitch またはToyBox モードではスケールは機能しません。

CHURCH MODES
TONAL
NON-TONAL
Ionian

いわゆるメジャースケール。明るい響きが特徴です。

CDEFGABC と同じ間隔

Mixolydian

メジャースケールの7度が半音下がったスケール。

明るくブルージーな響きが特徴です。

GABCDEFG と同じ間隔

Dorian

マイナースケールの6度が半音上がったスケールです。

暗すぎない響きが特徴です。

DEFGABCD と同じ間隔

Aeolian

いわゆるマイナースケールです。

暗い響きが特徴です。

ABCDEFGA と同じ間隔

Phrygian

マイナースケールの2度が半音下がったスケールです。

暗く不穏な響きが特徴です。

EFGABCDE と同じ間隔

Locrian

マイナースケールの2度と5度が半音下がったスケールです。

不安定な響きが特徴です。

BCDEFGAB と同じ間隔

Lydian

メジャースケールの4度が半音上がったスケールです。

明るさと浮遊感が特徴です。

FGABCDEF と同じ間隔

Major Penta

メジャーのペンタトニック・スケールです。あらゆるメジャーキーに対応します。

(下からルート、9th、M3rd、5th、6th、ルート、9th、M3rd)

Minor Penta

マイナーのペンタトニック・スケールです。あらゆるマイナーキーに対応します。

(下からルート、m3rd、4th、5th、7th、ルート、m3rd、4th)

Major & 5th

M3rdと5thで構成されたスケールです。あらゆるメジャーキーに対応。ペンタトニックよりも広い音域が必要な時におすすめです。

(下からルート、M3rd、5th、ルート、M3rd、5th、ルート、M3rd)

Minor & 5th

m3rdと5thで構成されたスケールです。あらゆるマイナーキーに対応。ペンタトニックよりも広い音域が必要な時におすすめです。

(下からルート、m3rd、5th、ルート、m3rd、5th、ルート、m3rd)

Oct, 4th & 5th

4thと5thとオクターブで構成されたスケールです。ほとんどのフレーズに対応する使いやすいスケールです。

(下からルート、4th、5th、ルート、4th、5th、ルート、4th)

Oct, 5th & 6th

5thと6thとオクターブで構成されたスケールです。ほとんどのフレーズに対応し、浮遊感ある響きが特徴です。

(下からルート、5th、6th、ルート、5th、6th、ルート、5th)

Oct, 5th & 7th

5thと7thとオクターブで構成されたスケールです。ほとんどのフレーズに対応し、ブルージーな響きが特徴です。

(下からルート、5th、7th、ルート、5th、7th、ルート、5th)

Oct & 5th

5thとオクターブで構成されたスケールです。あらゆるフレーズに対応する、最も使いやすいスケールです。

(下からルート、5th、ルート、5th、ルート、5th、ルート、5th)

4th, 5th & 9th

4thと5thと9thで構成されたスケールです。ほとんどのフレーズに対応し、浮遊感ある響きが特徴です。

(下からルート、9th、4th、5th、ルート、9th、4th、5th)

ユーザースケールの編集

TARARIRAにはお好みにスケールを編集できるユーザスケールが3つあります。

スケール選択時にUSER 1-3 のスケールが表示されている状態でSCALEノブを長押しすると編集モードに遷移します。

SCALEノブを回して変更したいステップを選択して押し込みます。

ステップに対して割り当てたいピッチを押し込んで選択します。

2オクターブ下から1オクターブ上の5度まで選ぶことができます。

長押しすると編集モードを終了します。

SEQUENCE FX

SEQUENCE FX スイッチに割り当てるエフェクトを選択できます。

2x

シーケンサーの進行を倍速にします

Once

シーケンサーの進行を最後のステップで停止させます

Reverse

シーケンサーの進行方向を逆転させます

Skip

一拍置きにシーケンスを進行させます

Pause

シーケンサーの進行を現在のステップで一時停止します。

Gallop

タッタカタッタカといったリズムでシーケンスを進行させます(等速と倍速を交互でシーケンスを進行させます)

Retrigger

シーケンサーの開始位置を即時でスタート位置に戻します

Freeze

現在のステップでシーケンスを停止し、

エンベロープに関係なく発音したままにします

Momentary Random

Sequence Fxスイッチを押しているときだけシーケンスをランダムで進行させます

BPM/DIV/SKIP ノブ

BPM

シーケンスのテンポを60から400の間で調整できます。

DIVIDE

テンポに対してどの音符パターンで発音するか選択できます。

STEP

シーケンスのステップ数を1から8までで設定できます。

シーケンスのエディット

(SEQUENCE ノブ)

SEQUENCEノブを回転操作するとカーソルが表示されます

編集したいステップにカーソルを合わせてノブを押すと選択されたステップの編集モードに入り、現在のピッチ情報が表示されます。

ノブの回転でピッチを変更することができます。

ノブを押すと適用されます。

※ピッチは設定されたスケールに準じます。

ピッチの変更はタッチキーで素早く入力することもできます。

シーケンス編集中にRANDOMボタンを押すごとにシーケンスパターンがランダムに生成され上書きされます。

ノブを長押しすると、カーソルが変化してシーケンスパターンを回転により前後にスクロールできます。

プリセットのセーブ

お気に入りのプリセットを3バンク・3パッチ、合計9個まで保存できます。

セーブの仕方

SAVEボタンをホールド(長押し)します。

セーブ先の選択

保存先のBANKとPATCHをフットスイッチで入力します。SAVEボタンをもう一度押すとセーブをキャンセルします。

BANK・PATCHはそれぞれフットスイッチに対応しています。
セーブの完了

現在の設定が指定された保存先にセーブされました。

プリセットのロード

ロードの仕方

PATCH /BANK ボタンを押すとロードするPATCHの選択待機状態になります。

続けて PATCH / BANK を押すとBANKが選択待機に変わります。

もう一度押すとロードをキャンセルしてシーケンス画面に戻ります。

ロードするプリセットの選択

ロードするPATCHまたはBANKをフットスイッチで入力します。

BANKをロードする場合、続けてPATCHも選択する必要があります。

BANK・PATCHはそれぞれフットスイッチに対応しています。
ロードの完了

指定されたプリセットがロードされました。

クイックチェンジ

演奏中でもシームレスにフットスイッチだけでプリセットを切り替える機能です。

TAPスイッチを1秒以上ホールドします。
PATCH ゲージが減少していきます。

ゲージがゼロになるまでにTAPスイッチを離すとPATCH選択画面になります。

ゼロになるとBANKゲージに。

ゲージがゼロになるとBANKのゲージが表示され

これも減少していきます。

ゼロになるまでにTAPスイッチを離すと

BANK選択画面になります。

BANKゲージがゼロになると操作はキャンセルされます。

TAPスイッチを離すタイミングで切り替えたい対象を選択します。

クロックソース設定

CLOCK ボタンを押します。

押すたびにクロックソースが切り替わります。

INTERNAL CLOCK

本機の内部クロックを用います。

この他のソースに切り替えるとBPM設定が無効になります。

MIDI CLOCK SYNC

DAWなど外部MIDI機器からのクロック信号に同期します。

※正確な同期のため、マスター側はクロック信号のみを

出力してください。

MIDI NOTE CONTROL

外部MIDI機器からのノート信号で

シーケンスをコントロールできます。

※MIDI NOTE C0-C1がそれぞれピッチ1-8に対応しています

EXP.PEDAL CONTROL

エクスプレッション・ペダルを接続するとピッチ感を段階的に変化させるペダル・ピッチシフターとして使用できます。

TOUCH KEY CONTROL

本機のTOUCH KEYでキーボードのようにシーケンスをコントロールできます。

ランダム機能

RANDOM ボタンを押します。

押すたびに順次・ランダムがトグルで切り替わります。

RANDOM OFF

シーケンスが順次で進行します

RANDOM ON

シーケンスがランダムに再生されます。

同じステップが連続することはありません。

エンベロープ設定

ENVELOPE ボタンを押します。

押すたびにエンベロープが切り替わり4種の中から選べます。

TOUCH KEY

●の内側には静電容量センサーが搭載されており、タッチすることで対応したコントロールを入力できます。

※電源投入時にタッチキーに触れていると正確なキャリブレーションができません。

電源投入時にはタッチキーに触れないようにしてください。

もし触れたまま起動し、正確な動作をしていない場合は電源を再投入してください。

診断モード

TARARIRA にはコントロールや入出力が正常に作動しているかを内部でチェックできるモードが搭載されています。

CLOCKボタンを押しながら電源を投入します。

診断モード用のデータが書き込まれ診断モードに入ります。

このとき、絶対に電源プラグを抜かないでください。

診断モードに入る前には必ずすべてのプラグを抜いてください。

診断モードに入るとまず、コントロール、LEDのチェックの画面に遷移します。
LED
3つのLEDが白色に光っていることを目視で確認します。
タクトスイッチ/ノブの押し込み/フットスイッチ
2回ずつ押すと対応した表示が反転します。
ノブの回転
左右に2回ずつ回すと対応した表示が反転します。
TOUCH KEY
それぞれを一回ずつタッチすると対応した表示が反転します。

すべてのコントロールのチェックが正常に動作することを確認すると、

自動的に内部の信号のチェック画面に遷移します。

続けて内部信号チェックを行います。

この画面では、オーディオ入出力、

エクスプレッション入力、クリーン信号、ウェット信号、3つのDSPコントロール信号、

MIDI入力が正常に動作しているかを確認できます。

INPUT/EXP

画面上段のINPUTとEXPの波形を見比べてください。

正常に動作していれば同様の波形が表示されます。

POTS/DSP

画面中段左側にあるPOT 0-2に対応して、右側のDSP波形を見比べてください。

正常に動作していればPOTの動きに合わせてDSPの振れ幅が大きくなったり小さくなったりします。

OUTPUT

画面下段左側のClean, Wetと右側OUTPUT波形を見比べてください。

Clean,Wetの動きに対応してOUTPUTの振れ幅が大きくなったり小さくなったりしているか確認します。

MIDI INPUT

MIDIケーブルを接続し、マスター側からいずれかのMIDI NOTEを送信します。

正常にMIDIデータを受信すると画面左下のボックスに[X]と表示されます。

電源ケーブルを抜いて終了します。

診断モード後の次回電源投入時、起動前に通常のモードに戻るために内部で初期化の動作を行います。このとき、絶対に電源プラグを抜かないでください。

(ユーザープリセットやユーザースケールは初期化されません)

ファクトリーリセット

すべての設定を工場出荷時の状態にリセットできます。

PATCH/BANKを押しながら電源投入すると、ファクトリーリセットの選択ダイアログが表示されます。

左フットスイッチでリセットの実行、右スイッチでキャンセルできます。

リセット時は絶対に途中で電源プラグを抜かないでください。

故障かな?と思ったら

電源が入らない

他のACアダプターを試してみてください。

電圧の不安定なACアダプターでは起動しないことがあります。

シーケンスが進まない/TAP TEMPO LEDが光らない

クロックの設定はINTERNALまたはMIDI CLOCKになっていますか?

MIDI CLOCKが選択されている場合、マスターからクロック信号が出力されていますか?

タッチパネルが正常に反応しない。

起動時にタッチパネルに何かが触れていませんでしたか?

タッチパネルにはなにも触れないようにして再起動してださい。

MIDI CLOCKに正確に同期しない。

外部機器からMIDI CLOCK以外のMIDI信号が出力されていませんか?

CLOCK信号のみを出力するように外部機器を設定してください。

シーケンス編集時、想定と違うピッチが入力されてしまう

素早く入力できるためにタッチキーでも入力できるように設計されています。

タッチキーに触れずにノブを回すか、タッチキーで入力してください。

KEYBOARD時、MIDI NOTEに反応しない

MIDI NOTEはC0-C1の範囲で出力されていますか?

SIZE/SINE HOLDの音程が正しく発音されない

この2つのモードに限り、入力信号はモノフォニック(単音)対応です。

和音ではなく単音弾きしてください。

OLEDが暗い/点灯していない

TARARIRAはOLEDの焼き付きを回避するため、無操作状態を5分経過するとOLEDの輝度を下げ、20分で消灯します。

再びコントロールの入力があると再度点灯します。

また、焼き付きはOLEDディスプレイの特性上起こる現象であり、交換や返品、返金の対象外です。

SEQ FXがONの状態にならない

SEQ FXにRetrigger、Mmnt Randomが選択されていませんか?

これらのモードはSEQ FXが押されている時のみONになります。

ファームウェアの更新

TARARIRAはUSBでコンピュータと接続してファームウェアをアップデートできます。

アップデートにはウェブブラウザから直接ハードウェアと通信するWebUSBを用います。

WebUSBがサポートされているGoogle Chromeブラウザの最新版を使用して以下のページで行ってください。